先日、京都の淀で桜を見た。
少し時間があったので、淀駅近くのパーキングに車を止めて、たしかこっちの方だよな、と思いつつ住宅街の道を進む。
家々の向こうにときおり小さな水路と満開の桜が見えるが、なかなか辿り着けずにうろうろする。好みの展開である。
ようやく人がすれ違うのも難しそうな細い通路を見つけて通り抜けた。
一瞬で景色が華やかになる。
桜の木々は全体的に小ぶりで若々しい雰囲気があった。
空は快晴ではない柔らかな陽射しで、風もほとんどなく、人は多すぎず少なすぎず、皆さん長閑な表情である。
カメラを持っていたので、ときどき立ち止まってシャッターを押す。
私は街中でカメラを使うのを躊躇うタイプで、街の写真を見るのは好きなのに、自分では撮影する勇気がなかなか出ない。今回撮った写真もほぼ桜しか写っていなかった。人の営みが感じられない写真は見返してもあまり面白くない。
でもまあ、小一時間の散策はいい気晴らしになった。桜を見るのもいいし、知らない街を歩くのはもっといい。
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