2019年07月29日

『太陽の帝国』 J・G・バラード




東京創元社さんより頂きました。
格好いい表紙です。
出版社のサイトはこちら。http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488629182


読んでいない作品も多いので、ファンとは言いませんが、バラードの小説には、なぜかくせになる独特の暗さと、その暗さの中に微かな希望があって(ない場合もあるけど、それはそれで)けっこう好きです。

初めて読んだバラード作品は『結晶世界』です。うだるような日射しの熱帯地方で人知れず進行する、世界の結晶化という冷酷な現象を、仄かに暗い文章で味わうのは、なかなか心地よかったのを憶えています。

それから『沈んだ世界』。〈海に沈んだ未来世界〉を描いた創作物に昔から惹かれます。その源流のひとつが『沈んだ世界』でしょう。イメージの原風景であり、未来の話なのにどこか懐かしい。記憶では、夏が似合う物語です。

posted by 沢村浩輔 at 23:58| お知らせ