『時喰監獄』が出た後で、複数の出版社にいくつか企画を送ったが、これまでのところ全敗である。
編集者からは、もっとオーソドックスなもの、王道のものを、と返信を頂いた。
そうか、王道かあ。
私はデビュー作も含めて、一度も王道ミステリを書いたことがない。これまでに書いた小説の大半は変化球だ。それもトリックの変化球ではなく、小説の成り立ち自体が変わっている。そこが自分の持ち味だと考えていた。
しかし三冊連続で本が売れなかったのだから、このままでは難しいのだろう。
作風を変えるか、このままもう少し粘ってみるか、決めなければいけない。
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