2021年10月06日
2021年09月13日
エレベーター雑感
たとえば昭和の時代に建てられたと覚しき、古風な雑居ビルのエレベーターに乗り込んだとしよう。
階数ボタンを押し、扉が閉まる。しかし体感で五秒くらい何も起こらず、あれ? と不安になった頃に、ようやくかすかな上昇感覚が伝わってくる、というような経験をしたことはないだろうか。
普通に考えれば、昇降速度がとてもゆったりとしたエレベーターなんだな、という結論になる。
だが、何らかの理由で、このエレベーターの中だけ時間の流れが遅くなった、という可能性もゼロではないのである。
相対性理論によると、物質の速度が光速に近づくと時間の進み方が遅くなるという。
しかし人間の知覚では、物質の速度があまりに遅い場合にも、時間の進み方に遅延が生じるのだ。
時間がゆっくりと流れる不思議なエレベーターは、あなたの町にもきっと存在する。
posted by 沢村浩輔 at 21:32| 備忘録とかメモ
2021年08月26日
ちょっと気に入っているもの
最近、Townscaper というゲームを購入して面白く遊んだのでメモしておきます。
作者によると、「町を生成するためのツール」「ゲームというよりかは玩具」だそうです。
なるほど、そうですね。ゲームではないかも。

何もない湖(海かな)の上をマウスでクリックして町を作っていきます。
こちらが決めるのは、どこに家を建てるか、壁を何色にするか、陽の当たり方をどうするか、町並みをどのアングルで眺めるかくらいで、それ以外の面倒くさいあれこれはすべて自動でやってくれる。

特にイメージを思い浮かべずに、気の向くままクリックしていくと、やがて、「ほほう、こうなりましたか」という水上都市ができあがる。
途中で思いついて、町の中に自分の家を作りました。
画面下側の青い家です。
架空の町に自宅を建ててみると、
「そうか、俺はドアを入ったら、左右に部屋が広がっている造りの家に住みたいのかもしれない」
と普段は意識せずにいる住宅の好みに気づかされたりする。
一方で、その気づき自体が〈結果から逆算した思い込み〉の可能性もあって、それならそれで面白い。

posted by 沢村浩輔 at 12:18| 備忘録とかメモ